オーバーナイトサクセス
Nyalaがもたらした転機。
Vinehall Displays社は、4年間の綿密な調査の後、アイルランドで初めてswissQprint Nyala 3フラットベッドプリンタに投資した企業となりました。この投資は、パンデミックの間に非常に重要なものとなりました。
Vinehall Displaysの自社で行うプリントは、2019年まですべて溶剤ロールtoロールインクジェットプリンタ2台で行われていましたが、4年をかけて検討した後、同社はアイルランドで初めてswissQprintのNyala 3フラットベッドプリンタに投資した企業となりました。同社ディレクターであるGerard McElhinney氏は以下のように述べています。
溶剤プリンターに代わるUV LED
「最初のワイドフォーマットプリンタを手に入れたのは10年以上前のことです。」それまではプリントをすべて外注していたので、内製化は経済的にも理にかなっていました。
数年後、生産能力をさらに高めるために溶剤プリンタをもう1台追加導入しました。基本のワークフローはプリントした塩ビシートを様々なボードメディアにラミネートする方法がをベースで、これは非常にうまくいっていました。しかしUV LEDフラットベッドプリンタによりボードメディアへの直接印刷を行うことで、Vinehall Displaysは生産性の向上と製造コストの削減が同時にできることがわかりました。「塩ビシートのコストとディスプレイボードへの貼り付けにかかる時間を削減可能でした。」とGerard氏はまとめています。
汎用性と使いやすさの追求
Gerard氏は新しいフラットベッドプリンター検討の基準として、紙、ビニール、アクリル、木材、金属、ガラスなど様々な種類の基材で写真品質を提供し、メッシュラップやステージングからハイエンドのPOP用素材、さらにはパーソナライズされたギフトウェアに至るまで、あらゆるものが生産可能であるということを具体的に示しました。また、操作が簡単なだけでなく、非常にユーザーフレンドリーであることが必要でした。
説得力のある特徴
「swissQprintのNyala 3は、購入基準となる項目をすべて満たしたのです。」とGerard氏は報告します。「非常に使いやすく、メンテナンスも簡単です。出力の品質は驚くべきでものであり、ハイブリッドマシンであるためにロールマテリアルだけでなく、リジッドメディアに直接印刷することができます。」彼は、2つのロールへの同時プリントで生産性が2倍になるデュアルロールオプションにさらに感銘を受けました。
ロールtoロールオプションによりNyala 3はロールプリンタ同様となります。最大180 kg、直径360 mmまでのロールメディアを安定して取り扱い可能で、内蔵されたコントローラは完璧なプリントイメージを実現するためにテンションをモニタし調整します。デュアルロールオプションは、2本の異なるシャフトからメディアが供給され、システムによりわずかな巻きムラも補正されます。
長寿命と信頼できるサービス
「swissQprintプリンタは「ロールスロイス」と見なされています。ロールスロイスを購入する際、故障保証をまず聞いたりはしません。それは故障することがめったにないからで、swissQprintも同じことが言えるのです。」とGerard氏は述べています。 Vinehall Displayで問題が発生し現地のサポートですぐに解決できないことがあれば、swissQprintはスイスからエンジニアを派遣して問題を解決すると保証しました。Gerard氏は、swissQprintは製品にとてつもない自信を持っていると受け止め、最新のswissQprintフラットベッドプリンタを自信を持って注文しました。 「この決断をしてよかった」と彼は笑顔で言います。 Vinehall DisplayのNyala 3フラットベッドプリンターは、2019年の夏の終わりに設置されました。
オーバーナイトサクセス
「フラットベッドを導入したことで、ほとんど一晩ですべてが変わりました。」とGerard氏は報告します。「Nyala 3 でダイレクトプリントができるようになったことで、大判デジタルプリントの制作方法が変わりました。特に、継ぎ目なしのオフィスの壁紙やイベント用のグラフィックを制作できるようになりました。Vinehall Displaysが制作するPOP、ポップアップスタンド、プルアップバナー、展示会スタンド、カンファレンス用バックドロップなどは既存のクライアントには非常に好評でした。同社はまた多くの新規事業を獲得することができました、新しい市場へアピールできるテクノロジーを持っていたからです。
Gerard氏によると、Nyala 3を使用して作成したレンチキュラーイメージによって、同社はソーシャルメディアで話題になりました。これはチームが、映画に登場するジョーカーのキャラクターをモチーフにしてデザインしたもので、その様子を撮影した短いビデオクリップは、LinkedInで10,000回以上の再生回数を記録しました。「突然、誰もがレンチキュラープリントについて知りたがったのです。」
コロナ危機に直面
前触れもなくコロナウイルスが世界中に広まり、世界中でソーシャルディスタンスを取るための対策が実施されたときに、Nyala 3への投資がどれほど重要なものになるかなど、2019年の冬には予測できませんでした。
アイルランドのロックダウン初期段階で、Vinehall Displaysの経営陣は選択を迫られました。休業し、イベントがすぐに再開されることを期待するか、製造力と高度なスキルを持つ従業員と共に新しい市場に進出するかのどちらかです。「ピボット」としても知られる後者のアプローチは多くの場合、危機関連の需要を満たし、必要不可欠な物資、医療関連商品、または在宅勤務を支援する技術やサービスなどが含まれます。
在宅勤務関連商品
そこで同社は、急に在宅勤務を余儀なくされた人々のために、コスト効率の高いワークステーション製品を提供することにしました。
「私たちの考えでは、『ホームオフィス』を持つこの動きは、しばらくの間は新しい働き方として続くだろうと考えていましたが、多くの人が適切な設備を備えていないことがわかりました。」と彼は言います。そこで彼らは、ラップトップスタンドやシンプルな小型デスク、さらには丈夫な組み立て式ワークステーションなど、いくつかの製品のデザインと製造に着手し、会社のウェブサイトでオンライン販売することにしました。
「当社のラップトップスタンドが、すぐにソーシャルメディアの注目を集めました。」とGerard氏は説明します。「あるソーシャルメディアのインフルエンサーが注文し、それを気に入ってツイッターでシェアしてくれました。たった1件が150件もの受注につながりました。
危機を機会として
Vinehall Displaysのオンラインストアは、Covid-19パンデミック期間に変化と革新の必要性から生まれました。それは、同社がロックダウン中にも休業せず、熟練した労働者をすべて雇用し続けることができたことを意味します。「将来のために必要な設備に投資していなければ、このようなことはあり得なかったでしょう。」とGerard氏は結論づけています。swissQprint Nyala 3のおかげで、ビジネスは1年前には想像していなかった将来のVinehall Displaysに向けて前進しました。逆境に直面していても慎重かつ入念な計画があれば、多くの製造業者は新製品やサービスへの多様化の機会を見出すことで成功を収めることができることを示しています。
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