デジタル印刷プロセス標準
Fogra PSD
すべてのswissQprintマシンは「PSD対応」で提供されます。使用する様々なメディアにICCプロファイルを使用することで、一貫したプリント品質と忠実な色再現が保証されます。
Fogra PSD は、オフセット印刷の認証規格であるISO 12647-2と密接に関連しており、デジタルLFP(大判プリント)のISO規格15311-3の要件に準拠しています。 オフセットとデジタルプリントの両方を提供している企業にとって、どちらの印刷技術でも結果に一貫性を持たせることが不可欠です。 お客様はすべての注文において、いつどこで製造されたとしても一貫した品質と色の忠実度を期待しています。 郵便物やポスター、POPまで、キャンペーンを通して同じ色の基準が適用されることを望んでいます。
swissQprintラージフォーマットプリンタは、標準仕様のターゲットに合わせてFogra PSDワークフローに容易に組みこむ事ができるため、標準化プロセスのコンセプトに含めることが可能です(最新のFogra PSDマニュアルをご参照ください):
Fogra PSD passed
解像度 (dpi)
液滴サイズ
品質タイプA(ISO 15311-3)
参照アプリケーションは、フルページのカラー広告、プロによる大判のスタジオ写真(ファインアート)。 デジタルプルーフ規格ISO12647-7に近い。
Quality Fine Art
(最高品質モード)
1080×720
9 pl
平均 ∆E*00
1.47 (≤ 1.50)
95% ∆E*00
4.54 (≤ 5.50)
品質タイプB(ISO 15311-3)
参照アプリケーションは、製品広告や販促素材、文化、ファッション、芸術、または建築の分野で格調高い特徴を持つ印刷製品。検証プリント規格ISO12647-8に近い
Quality
(プロダクションモード)
720×720
14 pl
平均 ∆E*00
1.66 (≤ 2.50)
95% ∆E*00
5.31 (≤ 7.50)
品質タイプC(ISO 15311-3)
参照アプリケーションは、一般的な印刷物、定期刊行物の編集、出版物。
Draft
(ドラフトモード)
720×360
14 pl
平均 ∆E*00
2.75 (≤ 4.50)
95% ∆E*00
8.22 (≤ 10.50)
デジタル印刷プロセス標準(PSD)は、業界標準のデジタルプリントのワークフロー、目標値、許容範囲についてのガイダンスを提供しています。Fograは3つの関連認証を提供しています。 さらに詳しく …
swissQprintシステムは、基本的な設定をした状態で工場出荷されます。Fogra PSDに準拠するためには、ユーザー自身によるプロセスの制御が必要となります。これには、使用するすべてのプリント基材で正確な色再現を得るために、適切なICC プロファイル を作成し運用することが含まれます。メディア特性上起こりうる色ズレや、次のような印刷条件の変更などを補正するために、ユーザーは定期的にこれらのプロファイルをチェックして更新する必要があります:
メディアのホワイトポイント、照明も含む
インク(異なるバッチ、ライトインクの使用、オレンジ・グリーン・バイオレットで拡張された色域)
さまざまなメーカーの基材(表面特性により印刷特性が変化)
環境条件(空気の湿度と温度)によるマシンの挙動
プリントシステム(例:フラットベッドからロールtoロールプリントへの変更)
この作業は、継続的なプロセスの安定性、ひいては顧客満足度の面で報われます。信頼性の高い出力を行う事で、プリント結果は予測可能となり高価で時間のかかる再プリントを避けることができます。